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風来坊のアウトドアライフ

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福岡や九州中心の山歩きや野菜作り、その他のレポートを記録しています。よろしくお願いします。

秋田駒ヶ岳(岩手県雫石町)

7月7日(日)曇りのち晴れ
今回、二日目の候補は、秋田駒ヶ岳。秋田と付きますが、岩手県側からも登れます。
秋田県側は、夏場は交通規制があるのですが、岩手側の国見温泉からは規制なし。
色々と迷ったのですが、規制の無い秋田駒ヶ岳を選んだのです。
前日、9時間以上歩きましたので、体調を考えてから判断しようと思っていましたが、3時に起きた時の満天の星空を見たら、登る気満々に気力が充実しましたので、登ることに決めました(笑)
ただ、「10時には下山する!」と決めて、これに従って行動することにしました。
10時までに下山できれば、汗を流して、盛岡で土産を買ったり、食事をする時間が出来ます。
飛行機は、花巻空港14時10分発ですが、レンタカーの返却やその前に荷物をまとめないといけませんから13時までには着いておきたいですからね。
もし、渋滞などのアクシデントがあって、10時を過ぎても、11時30分までの下山なら、1時間10分で行けるので大丈夫です。

少し明るくなり始めたのを機に近くの道の駅を出発して、4時30分ごろ、登山口の駐車場に到着。
すでに10台ほど駐車。焼石岳より出足が早いです(笑)道も良いですけどね。
奥の段の駐車スペースに停めて、4時40分に出発。
出発は少しでも早い方が、余裕ができますから。
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舗装路を少し登って、奥の森山荘の横の登山口から登り始めます。
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階段を登って、すぐから登山道らしくなる。少し進むと森の中を歩くようになる。
この森で、ある花を見たいと思っていたので、ゆっくりと歩きます。
昨日もたくさんあったギンリョウソウですが、少しピンクがかっていましたので、パチリ。
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節穴の風来坊の眼を凝らして、探しますが、ありません。
半分ほど歩くと、森が明るくなります。ここまでの間に見つけなければ失敗でしょうね。
ただ、時期的には半月以上遅いので、仕方ありません。
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気を取り直して、でも、他の花も探しながら、登っていきます。
昨日も見たウラジロヨウラクやゴゼンタチバナなど花はそれなりにあります。
1時間ほどで、横長根。一休みするにはちょうど良い場所です。
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ここからは、稜線歩きになりますので、楽チン。
花が増えてきました。アカモノや
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マイヅルソウは昨日も見ましたが、やっぱり写してしまいます。
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木々も低いので、秋田駒ヶ岳の峰々が見えます。いつ見えなくなるか分からないので、見えた時にパチリ。
(秋田駒ヶ岳は、結構ガスがかかることが多いと以前、鶴の湯に行ったときに聞きました)
左の丸みを帯びた山頂は、女岳と思われます。真ん中奥が、男岳、手前の三角形のピークは小岳でしょうか。
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西側に目を転じると、田沢湖の水面が少し覗けます。良い天気です。
このところ、青空の下で登っていませんので、なおさら気持ち良いです。
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稜線を歩き始めて、すぐにミヤマハンショウヅル。このあと、たくさん見ることが出来ました。
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ゴゼンタチバナは、群生しているのを写すのが好きです。ちょうど見頃でした。
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焼石岳で見たタカネアオヤギソウより大きなのは、アオヤギソウでしょうか?
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あとから来た方は、アオヤギソウと言っていました。
第二展望台付近では、少し終わりかけですが、白と赤のイチヤクソウが並んで咲いていました。
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シロバナのベニバナイチヤクソウ(ややっこしいですね)かと喜んだのですが、調べると今回見た白のイチヤクソウはカラフトイチヤクソウと思われます。残念。
こちらのベニバナイチヤクソウは見頃でした。
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横岳と男岳の分岐へ着きました。
まずはピークを踏んでおきたいのと砂礫に咲く花を見たいので横岳へ。
この辺りは火山礫がゴロゴロしており、大焼砂と言われる場所です。
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その大焼砂で一番人気の花は、高山植物の女王コマクサですね。
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晴れていたんですが、風が強くて、ピントを合わせて写すのが大変でした。
そして、田中澄江が選んだ花の百名山の花、タカネスミレ。
時期的には少し遅いらしいですが、あちこちで咲いていました。
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小さなスミレです。ピークの時には、黄色の島が点在する感じになるようです。
コマクサと主役交代するらしいですが、ちょうど交代のタイミングで両方楽しめました。
おまけに、イワブクロもありました。これは嬉しい想定外。
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ミヤマダイコンソウも群落を作っています。
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あれっ!オノエランもある!
途中で出会った秋田の方に聞くと、今年はオノエランがいつもより多いらしい。
しかも、今日のが、ランらしい姿になっていて、Wもきれいに見えました。

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ハクサンシャクナゲ、これからが見頃のようでした。
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コケモモ、昨日より花が多く残っていました。
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昨日見なかった花を楽しんで、横岳山頂へ。
ここまで2時間半、7時10分過ぎですので、まだ、時間は大丈夫。
秋田駒ヶ岳は、男女岳が最高峰ですが、男岳、女岳、そしてこの横岳のピークを総称していますので、一応、秋田駒ヶ岳に登ったことにします。
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予定より早かったので、男岳へトラバースせず、阿弥陀池へ下ることにしました。15分、300mですから。
下る途中で、タケシマラン発見!
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阿弥陀池に下ったら、ガスでほとんど何も見えません。ガス男と言われそう(笑)
木道を歩いて、花を楽しみますか…。
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イワイチョウや
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ハクサンチドリに
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ヨツバシオガマ。こちらはこれからの様子でした。
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ガスで展望が無い阿弥陀池は軽く流して、男岳の稜線へ登ります。
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坂の途中では話していた方の内容からすれば、秋田側の交通規制は、早朝5時までなら車で駐車場まで行けるようですが、それ以降はバスになるよう。ですから、秋田側からの登山客の出足は早い。
男岳の稜線まで上がって、時間を見ると往復する時間はありそう。
見ると、きれいに晴れて気持ちよさそうでしたので、行くことにしました。
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が・・・。
風が半端なく強く、飛ばされそうでしたので、あきらめて引き返して、ムーミン谷へ下ることに。
ムーミン谷は、以前は、「馬場の小路」と言われていたらしいが、いつの間にか、異国になりました(笑)
ただ、ここからの下りが、大変。岩が大きく段差が大きいので、できれば、登りで使うのが良いです。
大焼砂で出逢った秋田の方が、横岳から時計回りに回った方が良いと話していましたが、実感しました。
(風来坊は、ここでコケて、脛を擦りむきました)
歩きにくいですが、花はたくさんあり、楽しめます。
ムシトリスミレや
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秋田駒ヶ岳が南限のエゾツツジに
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イワカガミなど楽しみがたくさん。
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上から見ると、すり鉢状の谷になっています。
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ようやく下り終えたところで一休みしようと思ったら、大焼砂で会った方に再会。
この辺りも花が多い。
ベニバナイチゴや
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ムラサキヤシオ。青空と山ををバックに写せて満足。
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ミネザクラも咲いています。
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シラネアオイもあって、嬉しい。
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一休みしたら、ムーミン谷を歩きます。
前日、焼石岳で会った方から、秋田駒ヶ岳のムーミン谷のチングルマが見頃と聞いていましたが、こんな感じ。
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引いて、写すと登山道の両脇に咲いています。
ネットの写真では、もっと白く染まったものもありましたが、十分に満足しました。
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もう一度、アップで。
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時間に余裕があれば、下の構図に、チングルマを入れると良い感じになるんでしょうが、仕方ありません。
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チングルマ以外にも、ヒナザクラや
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アオノツガザクラもあって、花を大満喫。
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あっという間にムーミン谷を通過、大焼砂まで戻ってきました。
8時半過ぎですので、10時下山は大丈夫。
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稜線を下りますが、登ってくる登山客の多さにはびっくり。何度も通過待ちをしました。
行きに気づかなかったクルマユリのつぼみ。
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オトギリソウは陽差しが出て、開いたんでしょうね。
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横長根まで帰ってきました。登ってきた方が、ここで一休みしています。
風来坊もここで少し休憩。行動食を補給して、最後の下りに備えます。
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時間に余裕がありましたので、目的の花の痕跡でも無いかと探しましたが、見つけたのはキソチドリ?
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花が開き始めたばかりで、同定に自信がありません。花をアップで。
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花の秋田駒ヶ岳を最後まで楽しんで、下山。10時前でした。予定通り。
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予定と違ったのは、駐車していた車の多さ。駐車場はもちろん満車で、道路に路駐している車の列が何百メートルも続いていました。さすが、百名山です。天気も良かったですし、皆さん、夏の花を楽しみに来られたんでしょうね。

今日の行程
 国見登山口4時40分→横長根5時40分→横岳7時12分→阿弥陀池7時28分
 →男岳・横岳分岐8時32分→横長根8時56分~9時2分→国見登山口9時47分
YAMAPはこちら

下山して、登山口横の森山荘で汗を流しました。緑色の湯とイオウ臭が印象的。
(小さな風呂ですので、少人数向き。500円)
擦りむいたひざのキズが大きかったので、大きめのキズパッドを帰りに買って、貼り直し。
盛岡で土産を買って、じゃじゃ麺をいただいてから、一路、花巻空港へ。
12時には着いたのですが、荷物をゆっくりと整理していたら、ちょうど良い時間になりました。

帰りの飛行機から見えた鳥海山。飯豊山とともに東北で行きたい山の一つです。
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「登れると良いなぁ…」そう思いながら、見ていました。
今回の岩手の2山、天気はボチボチでしたが、花はたくさん楽しめて良かったです。
皆さんのこれからの計画の参考になれば幸いです。

by furaibow581203 | 2019-07-18 20:50 | 九州外の山歩き | Comments(6)
Commented by へこさん at 2019-07-19 06:53 x
おはようございます、風来坊さん。
花の数が凄いです。多すぎます。
お目当ての花が何だったのかと調べようとしましたが、
珍しい花がいっぱいあり過ぎて分かりませんでした。

ガスガスも雰囲気があっていいのですが、
やっぱり青空がいいですね〜
青空のムラサキヤシロが綺麗です。
ちっこいタカネスミレも可愛いですが、…

流石のプラニングでした。
“風来坊旅行社” があったらいいな〜!と思いました。


Commented by 風来坊 at 2019-07-19 07:09 x
おはようございます、へこさん。
>花の数が凄いです。多すぎます。
本当に多かったです。焼石岳同様、花の交代の時期だったようですので、なおさら種類が多かったのかも知れません。
>お目当ての花が何だったのかと調べようとしましたが・・・
お目当てと言うか、あれば・・・と期待したのは、6月半ばに咲くらしいイチヨウラン、残り花でも無いかな?と期待しましたが、ダメでした。
6月半ばに計画したアポイ岳は時期的にはちょうどだったんですが・・・。
でも、多くの花を楽しめて、満足の岩手でした。
Commented by 豊津の信ちゃん at 2019-07-19 09:49 x
風来坊さん、こんにちは。
北海道・東北の山は雪解けと同時にたくさんのお花が一斉に咲き始めますね。羨ましく拝見していました。
私の方はブログの記事も一段落し、山友に誘われているアルプスの行程を自分なりに作ったりしているところです。
過去、2回歩きましたが何度行ってもいいですねぇ~
Commented by 風来坊 at 2019-07-19 11:11 x
信ちゃん、こんにちは。
東北、北海道の山は、おまけに標高がそれほど高くないので、日帰りできるのも良いです。
もちろん、縦走も楽しいのですが、公共の交通機関がアルプスのように充実していないので、縦走は厳しく、日帰りが中心になります。
>山友に誘われているアルプスの行程を自分なりに作ったりしているところです。
良いですね・・・。楽しんで下さいませ。
Commented by けいこたん at 2019-07-23 22:08 x
風来坊さん、こんばんは.
お花の種類が凄いですね!可愛いお花達に圧倒されました。
これじゃあ、まともに前に進めない気がします。(笑)
エゾツツジは秋田駒ヶ岳が南限なのですか。学びました!
嬉しいです。私は利尻で初めて見ました。
Commented by 風来坊 at 2019-07-23 23:01 x
けいこたん、こんばんは。
>お花の種類が凄いですね!可愛いお花達に圧倒されました。
時間に制限がなければ、もっとゆっくりと探して楽しみたかった山です。
エゾツツジ、秋田の方からこの山が南限と教えていただきました。
寒いところに咲く花だけあって、小さな株ですが、かわいらしいですよね。
利尻も良いと思いますが、今回の岩手の秋田駒ヶ岳、焼石岳、なかなか良いです。
来年のご参考にして下さいませ。乗り継ぎしなくて良いですよ(笑)
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by 風来坊