南暑寒別岳、暑寒別岳①(北海道雨竜郡雨竜町)
今回の北海道の山歩きで一番の目玉と言うか、長丁場の山歩きがここ南暑寒荘から暑寒別岳の往復。
標高は1500m弱しかない山なのに、累積標高1,500m以上で26kmの距離を歩く。
南暑寒別岳から一旦250mほど下って、暑寒別岳まで400m以上登り、帰りは疲れたころに南暑寒別岳まで250m登り返すのです。12時間ほどかかる人も居るらしい。
途中はヒグマの生息する場所を通ります。難コースと言っても良いでしょう。
ただ、昨日管理人と話したら曇りなら南暑寒別岳だけにした方が良いと言われて、その通りにしようかと
思っていました。
下の写真は管理棟、ここで湿原の管理費500円と南暑寒荘宿泊料金1,000円を払いました。
ついでに登山計画書も提出。一応、暑寒別岳までを想定して書きました。
二階建てで中には調理場(電気のみ)もあります。(ガスは外で利用)
宿泊室は板張りですのでマットなどを準備した方が快適に寝れそうです。
前夜、あまり寝ていなかったので疲れていたのでしょう。
ぐっすりと寝て3時半に目を覚ましたら、空に星、えっ!晴れています。
携帯で天気予報を確認すると曇りですが、晴れ男風来坊の本領発揮か!嬉しくなります。
準備していると他の登山客も準備を始め出しました。
4時過ぎくらいから数名が山へ向かい始めました。早出の方は皆さん、暑寒別岳まで行くようです。
これなら安心して行けるかも知れない。
管理人と「とりあえず南暑寒別岳まで行ってから考えます」と話して4時30分出発。
吊り橋は利用期間以外は通れないようにしてあるらしい。
登山路脇にはヤマブキショウマやシシウド、ハクサンボウフウなどが咲いています。
シシウドを下から写してみました。
この川はペンケペタン川。
晴れていて嬉しい。湿原まではもう直ぐです。
ブラシを使い、川の水で洗いました。
俯いていると中の様子が分かりにくいですので
最初は何かの花かと思ったのですが、調べていたら実だと知りました。
空の色を映して青色と緑のコントラストがとても良い。晴れならではの景色を堪能します。
正面の暑寒別岳が見えなくなって、湿原の終わりが近づいています。
ギョウジャニンニクは暑寒別岳の稜線に多かったです。
ここで男性二人組に追いつく。
一応、暑寒別岳まで歩く予定との話だったがあとで会わなかったので南暑寒別岳までだったのでしょうね。
タツノオトシゴの頭のようにも見えるし、チェスの駒にも見えます。
花は楽しめましたが、天気が・・・。
南暑寒別岳(1296m)には7時50分頃に到着。
でも、曇っただけでなく、ガスも出てきました。
今回の一番の目玉ですからね。簡単に諦めてはいけません。
ちょっと躊躇いましたが、8時前でもあるので暑寒別岳まで行こう!
そう決めて歩き始めました。
先を歩く人と離れなければクマも怖くないし。でも、ラジオの音量は大きくして進みます。
山頂の標識を過ぎるとかわいらしい花が揺れるように咲いています。
風が割と強くアップで写しにくかったので上から写しました。リンネソウです。
続きはもう少しお待ちくださいませ。
風来坊さんの記事はとてもわかりやすいですね。
案内していただきながら、そこを一緒に歩いているようです。
エゾカンゾウが増えて湿原の終わりが近づいてくると、終わりたくない~と思い、前に戻って読み返し、写真を繰り返し眺めました。
あの花もこの花もみんな心惹かれます。チェスの駒も。(^-^)
ここまでなら私にも歩けそうです。
この記事の最後のリンネソウ、この先が気になりますが、まだもっとこの記事も読み返したいです。
あと二つ記事があるので、じっくり楽しめますね。よかった!
はやる気持ちを抑えましょう。(^-^)
>風来坊さんの記事はとてもわかりやすいですね。
お褒めいただきありがとうございます。でも何にも出ません(笑)
雨竜沼湿原だけでも楽しめますが、ぜひヒグマの生息する鞍部を通り抜けての暑寒別岳までの往復を楽しんでいただきたいと思います。
背筋が寒くなるような登山路はなかなかありません。肝試しと思ってぜひ。
リンネソウ、植物学者のリンネの名前からきているそうです。